アマカン講談師の講談的ひとりごと

講談と講談師について、アマチュア講談師が気ままに語ります。

第二十九席 区民セミナーの感想いただきました‼️

6月15日に世田谷区の太子堂生涯学習セミナーで、
講談の世界へようこそという講座をもたせていただきました。

 

その感想文を送っていただいたので、ここに書かせていただき、
私の感想も入れていきたいと思います。

 

★4席のうちラストの西行のストーリーが一番面白かったです
生のパフォーマンスは演者とオーディエンスが5分5分というお話は興味深かった。

 

☆こちらの講座では必ず4席、講談をすることにしています。
そして最後に西行鼓が滝を読むことにしています。

 

なぜなら、この講談は笑いを取った方がいい講談。
お客様がそれまで3席の講談で、心を開いていただく状態を作った上で読んだ方が笑いを取ることができる。


いや、別に笑ってもらうことが目的ではありませんけれども、
和んでいただけると考えているからです。


★「生のパフォーマンスは演者とオーディエンスが5分5分」ということ。


☆最近、私は必ずこういった講座の機会をいただくと必ずお話することがあって、
それは私が高座に座っていると、いかにも私の方が主役と思いがちなのですが、
そうではなく、お客様もこの場を盛り上げる主役であると。


お客様によって、演じる側のパワーも変わって来る、そういうことを申し上げているわけです。
どちらか片方が自分の役目を忘れてしまうと、
その場は決して、「よかったー」という場にはなっていかない、
それを申し上げているわけでございます。

 

★言葉一つ一つが耳によく入ってきました。

 

☆講談というのは、言葉を「立たせて」聞いていただくという場合があります。
講談を始めた頃、この「言葉を立たせる」という意味がわからなかったのですが、
今では、「次にこの言葉を立たせよう」「お客さんの耳に残るように印象深く読もう」ということは考えるようになりました。

 

これは必ずしも大きな声で読むとか、ハッキリスッキリ読むとか、ということはまた違っていて、それがたとえ小さな声であったとしても、言葉が立つということはあり得るのでございます。

 

★やはり生の迫力は素晴らしいと思いました。

 

☆そうなんです。
テレビで聞く講談もいいですけれども、
やはり目の前で演者が講談を読み、その肉声を味わう、その日その時に味わうというのが演芸の楽しさが伝わるのではないかと思っております。


★ニ話目、三話目がどんどん楽しくなってきました。


☆これはニ席目三席目というのが正しいのですが、そんな細かい事はどうでもいいですが(でも、これを機会に覚えていただければと思います)、
やはり、先ほども書きましたように、客様は最初のうちはどこか身構えてらっしゃる、どこか緊張なさっているわけでだんだん楽しくなっていくんです。


★人名題名など漢字を説明してもらえると良かった


☆確かにそうですよね。
私も講談を聞く時に、これはどういう漢字を書くのとかなと考えることがあります。
しかし、やはり耳で聞く芸ですから耳で聞くことだけを楽しむのもいいのではないかと思うわけです。


★いい話だねぇ


☆こういった感想もいただきました。ありがとうございました。

 

★初めて講談を聞きました。
大変面白く、話に引き込まれました。機会があったら寄席に出掛けたいと思います。


☆ありがとうございます。
ぜひプロの芸人さんたちが出ている寄席に出掛けていただきたいと思います。
そして、講談界を盛り上げていっていただきたいと思います。


★お話の中に自分が入っていてとても楽しく聞かせていただきました。


☆ありがとうございます。
自分が入って行くということは、頭の中に講談の舞台が出来上がっている。

講談の舞台を頭に描きながら聴いていただけたということでそれは大変良かったのではないかと思います。


★講談をこんなにじっくり聴いたのは初めてです。なかなか面白かったです。機会があれば聴きに行きたいです。


☆この講座は、昼食後の眠い眠い時間に2時間聞いていただくわけで、
受講生の皆さんもなかなか辛かったのではないかと思います。
喜んでいただいて良かったです。とにかくおもしろがっていただくことが一番でありますから。これを聞いて何かを勉強しようという事はあまりお考えにならない方が良いかと思います(笑)


★先生のバイタリティに感動、私も頑張りたい。


☆最近さすがに4席読むと脱力状態になるようになってまいりました。
私もいつまでもバイタリティ溢れる元気な東京西講談研究会代表でいたいと思っており ます。


★大変贅沢なセミナーでした。
末永く心に残る講談を聞かせていただきました。
ファンになりました。


☆もったいないお言葉をありがとうございます。
ぜひ講談のファンにもなっていただきたいと思います。


★熱心な講義、講談ありがとうございました。
「レ・ミゼラブル」のストーリーは知っていましたが、芸の力なのでしょうが、
大変に感動しました。


☆もったいないお言葉をありがとうございます。
「レ・ミゼラブル」は、2代目神田山陽先生が前座さんの勉強会のために書き起こされ た講談です。
この講談は非常に無駄がない、さすがは師匠だと私の師匠も言っておりました。


そしてもちろん、ビクトル・ユーゴーの原作の素晴らしさがあるからこそ、
講談としても、みなさんに感動していただけるのではないかと思います。
やはり原作が良くないと、芸人さんの力があったとしても、
それは聞いているお客さんを面白がらせたり、感動させたりすることは大変難しいの ではないかと思います。


★先生の講談はもちろんですが、人生についての話にとても感銘しました。


☆何か生意気なことを言ったような感じがして、
穴があったら入りたいと思いました(笑)


多分私が小学生のときに、卒業式の呼びかけの練習で、
担任の先生から、「あなたの声だけが聞こえない」と言われたにもかかわらず、
歳月を経て人の前で声を出すことに夢中になっている。
だから人生はどこでどうなるかわからない、
そういう話をしたことを書いてくださったのだと思います。
ありがとうございます。


★講談はラジオ寄席で聞いたことはあるけど
古典だけだと思っていました。新作講談を初めて聞きました。
押したり引いたりしながら物語を話すとのことですが
情景が浮かぶようで楽しく聴けました。


☆この日読んだ新作講談は「レ・ミゼラブル」と「伊勢屋の黒助」です。
どちらも原作のあるものですが、
機会がありましたら
原作のない全くオリジナルの新作講談をお楽しみ頂ければと思います。


★講談は初めて聞きました。とても素晴らしい伝統芸だと思いました。


☆ありがとうございます。
講談という伝統芸の素晴らしさが伝わったことがうれしいです。


演者が座布団の上に座り、釈台を叩きながら話すだけという本当にシンプルな芸、
つまり歌舞伎などと違って大掛かりなセットがあるわけでもなし
きれいな衣装をまとうわけでもないわけですけれども
そう言ったシンプルな芸がの気持ちを動かすことができる。


講談はすごい力を持っているのだと改めて私も感じています。


★初めて聞きました。砧南とか富山とか懐かしい地域を思い出しました。
好きなことに熱中できる先生は素敵です。


☆砧南というのは、うちの子どもたちが出た小学校、中学校のことで、
おそらくこの感想を書いてくださった方も、もしかしたらお子さんが砧南をお出になったのかもしれません。あるいはご自身が砧南のご卒業かも。

また、私のふるさと富山に所縁のある方に、世田谷で講談をお聞きいただけてよかったです。


好きなことに熱中できるのは素敵です〜
そうですねー本当に講談に出会えてよかったと思っております。

 

以上、今年で3回目になる世田谷区三軒茶屋近くの太子堂区民センターで行われている生涯学習セミナーで、担当の方から送っていただいた感想をここにアップさせていただき、私の感想も添えさせていただきました。


世田谷区役所のご担当の方、最後までしっかり聞いて下さったセミナーの受講生の方々に改めて感謝の気持ちが湧いてまいりました。
ありがとうございました。