アマカン講談師の講談的ひとりごと

講談と講談師について、アマチュア講談師が気ままに語ります。

第二十八席 小学校でやる講談授業、やっぱり楽しかった‼️

朝 8時過ぎに世田谷区N小学校に到着。
ランチルーム隣にある、こじんまりとした部屋に案内されて、
着物に着替えて準備完了!

まずは6年1組での講談。
開始は8時40分。

なんといっても、こんな時間に学校で講談をやってる人は、
プロ、アマ問わず、絶対に日本で私一人だと、
いつも思うわけです。

さすがに、朝は自分もまだ目覚めてないのか、
と言ってもちゃんと早くは寝たんですが、
遅刻してはいけないと思うと、早めに目が覚めてしまい、
なんだかボーッとしています。

それでも、応挙の幽霊、なんとか聞いてもらいました。

こちらの学校は初めて伺うのですが、
みんな、話を聞くことにとても慣れている感じ。

普段から、保護者の方たちが熱心に読み聞かせの活動を続けていらっしゃているようで、
やはり継続は力なり〜を実感しました。

一席目の応挙の幽霊、
やはりどこの小学校でも同じ、良く聞いてくれます。

この講談は、本当に覚えて良かったとつくづく思います。

四谷怪談を習いたいと先生にお願いした時に、
お岩さまの墓参りが面倒だから
(四谷怪談を読む時には、必ず、四谷左門町にある
お岩さまのお墓にお参りをしなくてはいけません)
応挙の幽霊という講談を教えてあげますよ

と言われて教わった講談なのでしたー。ラッキーでした!

この講談は、本当にいろいろなところで読ませていただき、
とても楽しんでいただいていると思います。

とにかく、小学生をも引き込んでしまう講談ですから〜。

応挙の幽霊 の後は、
一番前の座席の生徒さんに教科書を借りて、
教科書を棒読みして、
「こんな感じで読んだら、人に聞いてもらえるかなー」という話題に変えます。

「はい、クイズですー
◯リ◯リ この◯にカタカナを入れてくださーい、
誰かに聞いてもらう時には、これをつけることが必要です」

このクイズで、これまで一番面白く、唸った答が
「ノリノリ」

これは、正解にしてもいいんじゃないかと思うくらいです。

正解は、もちろん「メリハリ」

今回、出た面白い答は
「メリカリ」

時代ですねー。

扇子、張扇、釈台、手拭いなど小道具の説明をした後に、
「レ・ミゼラブル」

小学校の教科書にも載っている有名なシーンを講談にして下さった
2代目神田山陽先生に感謝です。

この講談もググーッと子どもたちが入ってくる感じです。

そして、
自分は小学校の時は
大きい声が出なくて、卒業式の呼びかけの時に
「あなたの声だけ聞こえない」と注意されたけど、
今はこんなことやってる、
自分は、これが不得意だ、ダメだって決めつけない方がいいみたい〜と話します。

そして、最後に、
是非、プロの芸人さんの講談や落語を聞きに行って下さいねー
とお話しして締めます。

こんな授業を6年2クラス、5年2クラス、4時間続けましたが、
みんな集中して聞いてくれて、本当にありがたかったです。

学校で講談を読めるご縁に改めて感謝です。