アマカン講談師の講談的ひとりごと

講談と講談師について、アマチュア講談師が気ままに語ります。

第十八席 いろいろな講釈師のいろいろな講談 楽しもうぜ!

講談が好きですから、
自分が高座に上がるだけではなく、
高座に上がったプロの講釈師、講談師というよりは
講釈師という言い方が好きですが〜

講釈師の講談を聴くのも大好きです。
と言うか、聴くのが大好きだったから、
自分でもやりたいと思うようになったということですがー。

まず、私がずーっと講談を習っている講釈師の講談

この講談は本当にすごいと思うんです。

とにかく、場面が目に浮かぶ〜
そこがいつも保証?(笑)されている。

講談も落語も、
目に浮かばないと、聞いてて辛くなってくるんです。

本を読んだりする時は、
途中でわからなくなったりしたら、
ページをめくって戻ることが出来ます。

それが出来ないので、
まずは、何を置いても
場面が目に浮かぶー

そんな風に講談を聞かせてくれる
講釈師が好きです。

それから、あんまり、
うるさくない講釈師(笑)

いや、
たまに声が大きくなるのはいいんですが、
半分以上の時間、声が大きい講釈師(笑)

読んでいるんじゃなくて、叫んでいるような感じ〜
苦手です。

張扇(ハリオウギ)を、ひたすら叩きまくる講釈師
こういうタイプも苦手なんです。

でも、講談は、
結局のところ、
好みなんですよね。

そうです、ですから、
今こうやって書いているのは、
全て、自分の好みのこと(笑)
ある意味、自分のわがまま(笑)

でも、自分が入れ込むものには
とことんわがままになった方がいいんじゃないかなと。

クセのない読み方する人
素直な読み方って言うんですかねー、

あと、もちろん、一本調子はイヤです。

なんで、そういう風に読む⁉️
って思うくらいに一本調子の講談もたまに聞きますから。

だんだんマイナスの話になってきたから、
ちょっと軌道修正。

好きな講談は、
わかりやすい講談(笑)

わかりやすい というのは、
これも、私のワガママですが、

まず、
登場人物が少ないこと。

一つの話の内容に濃く絡む登場人物が
5名以上になると、
情景を思い浮かべにくくなるような気がします。

これは、あくまでも私のキャパです。

もともと持っている知識が豊富であれば、
また、本や映画で馴染みのあるネタの講談なら、
登場人物が少々多くても
話についていけますよねー。
ですから、
友達を講談にお誘いすると
「事前に勉強したいんだけどー」
とか言われるんでしょうね。

でも、事前に勉強などしなくてもわかる講談を
聞けばいいんですよね。

実際、私が小学校で聞いてもらっている
講談は、みんな、事前の学習などなく聞いてくれて
みんなわかってくれていますから。

事前の学習というより、
それまでの人生で積み重ねられた知識

これがモノを言う講談は確かにありますが、
そんなこと言ってたら、
歴史とかに疎い人は、講談を楽しめなくなるー。

そうですー
講談は聞いて勉強するものじゃなくて
まずは楽しむもの。

結果的に、「勉強になった〜」というものは
あるかもしれないけど、
楽しむものだなー

昔、テレビもラジオもない時代の
娯楽だったんだから〜。

大好きなバンド
エレファントカシマシのボーカル
ミヤジが、よく言う
「楽しもうぜ」
ほんと、講談も「楽しもうぜ」

本日のところは、
「いろいろな講釈師のいろいろな講談、楽しもうぜ!」
の一席でございました。